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*愛する人に伝えたい事*
今朝は、奇妙な夢を見てしまいました。
あたしは驚いて飛び起きて、そして朝の柔らかい光の中で、それが夢だった事に改めて気付いたのです。
何の夢だったかは、もうおぼろげにしか憶えていません。
けれどそれはとても暖かくて優しくて、冷たくて残酷で、まるで暗い淵に沈んでいるような、胎内を漂っているような感覚でした。

眠っているうちに、ふとんからはみ出して、冷え切ってしまった肩をさすりながら、起き上がり、改めて部屋の中を見渡しました。
カーテンの隙間から見える窓の外には、昨夜から干してある洗濯物がはたはたと揺れていました。
もうすっかり秋は過ぎ去って、冬の青く高い空が広がっていました。

あたしが目覚めた今この時、あなたは何をしているでしょうか。
眠っているでしょうか。それとも、もうすでに服を着替えて歯を磨いている頃でしょうか。
あなたの事が知りたくても、こう遠く離れていては、何も知るすべがありません。
遠く、と言っても、たかだか車で三十分の距離、それなのにあなたがこうしてあたしの部屋にいないというだけで、それはひどく、とても、遠く離れているような気がします。

おはよう、と小声で呟いても、返事はありません。
静まり返った部屋の外を、車の通り抜けていく音が空しく響いていきました。
ベランダでは雀が甲高い声で鳴いていて、あたしは聴き慣れたその声を少し疎ましく思い、雀の声があなたの鼾か欠伸か、それともあたしを起こす声か、そのどれかであったらいいな、と思ったのです。

あたしが今朝、あなたに伝えたいことはほんの少し、あなたにとってはどうでもいいことなのかもしれませんが、あたしにとっては大切なことです。

明け方に、あなたの夢を見ました。目覚めた時の、卵の黄身のような薄い光がこの部屋を綺麗に映しました。
空はとても青くて、目にしみるほど青くて、あたしを現実の世界に引き戻しました。
あたしはあなたの寝顔が見たいと思いました。朝一番にあなたの声が聞きたいと思いました。

ほんの少しでも、離れているのは厭だと思いました。
ずっとそばにいて、何気ない仕草を眺めていたいと思いました。
何気ない日常の一齣にあなたがいないだけで、鮮やかな景色は全て色褪せて見えるのです。
何気ない日常の一齣にあなたがそばにいるだけで、何もかも輝きを増して見えるのです。
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[2009/11/22 14:57] | 小説―light | コメント(0) |
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*My Blue Heaven*


私の記憶の中から、思い出せる限りの事を『小説・文学』カテゴリに。   私の現在を、『ブログ』カテゴリに。

プロフィール

遊

Author:遊
Name:百瀬 遊(Yu Momose)
Birthday:01/28
Blood type: B
Sex:F

●がタイトルにつく場合ブログ、
*がタイトルにつく場合が小説です。

◆初期小説は、書き下ろしのノンフィクションを載せています。
※カテゴリ別に読んで頂ければ、多少なりわかりやすく表示されると思います。
※表記の多い、自傷、ドラッグ、売春はすでに卒業しています。
ドラッグと売春は犯罪ですので、(今更ですが)やっちゃダメな事です。
自傷は犯罪じゃないみたいですが、周りの人が痛いのであまりお勧めできません。
◆09年8月以降、フィクションを増やしていく予定です。
ノンフィクションの場合は題名に表記します。

※著作権・肖像権の侵害、あるいは転載などは禁止とさせていただきますので、よろしくお願いします。

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