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*錆びたカタナ*
 数年前の事だった。
 勤め先の花屋で、新人だったあたしの面倒をみてくれていた先輩社員があたしに云った。
 『今度、うちの息子と剣道の稽古してやってくんない?』
 あたしはちょっと困った。何しろ彼の子どもとは面識が無いし、あたしは剣を教えられる程の腕前でもない。中学高校と、部活でちょっと齧っただけだ。
 『紅林さんが教えてあげたらいいじゃないですか。あたしの剣道なんて滅茶苦茶だし。』
 お情けで二段を貰ったあたしより、ちゃんと六段持ってる彼のほうが絶対に良い師匠だ。

 あたしは左利きだから竹刀がどうしても大振りになるし、足さばきも悪い。
 全てが右利き用に作られている防具一式を身に着けると、手本通りの動きが上手くできずに、本当にめちゃくちゃで型破りな剣の振り方をする。
 『それでもサシでやったら強いじゃん。モモは戦国時代だったら絶対生き延びるタイプだよな。』
 『なにそれ』
 『教科書通りじゃなくても、竹刀を本物の剣だと思い込んで必死な感じ。』
 『…なにそれ。』
 『ま、とにかくウチの子さ、ガッチガチに固いんだ。だから稽古してやって。』

 結局、あたしは惚れた弱みで断りきれなかった。惚れた腫れたと云っても最終的には仕事で彼に認めてもらえればあたしは満足だった。
 あたしたちの間には信頼関係以外、何の関係も無い。あたしは今までもこれからも、彼の家庭をどうこうするつもりはなかったし、立ち入るつもりも無かった。

 それが奇しくも、あたしは彼の息子―――ショウマと毎週土曜の夜に区内の体育館で稽古をする事になってしまったのだ。
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[2009/05/31 02:49] | 小説―midium | コメント(13) |
*自分が考える最もエロな事(自主的罰遊戯)*
はい。皆様お待ちかねの罰ゲームでございます。
しかも、何でだか自主的にやっちゃってます。

百瀬の考察する究極のエロチシズム。。。

覚悟は出来ましたか?
それでは、張り切ってドーゾ!

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[2009/05/30 21:24] | 随筆―smoking room | コメント(10) |
*untitled*
君子蘭

 本当は自分なんて何の価値も無いのかもしれない。
 人混みに紛れると、心の片隅でそう想う自分がいる。
 本当は自分なんて何処にも存在しないのかもしれない。
 独り部屋に佇んでいると、心の片隅でそう想う自分がいる。

 「あたし」という存在は、「誰か」の存在なくしては語れない。
 話しかけたり、相槌を打ったり、微笑んだり微笑み返してくれたり。そんな「誰か」がいなければ、あたしなんて何者でも無いのだ。

 汚い事に目を瞑り、臭いモノには蓋をして生きて行くのは容易くて、それが出来ずに呼吸を詰まらせて来たあたしは変われないし、これからも変わらない。
 口先だけで「ありがとう」や「大好き」を吐き捨て、その裏では世界を呪う。
 ポジティヴな言葉を無理に引き出して安売りする事の無意味さをあたしは知っているから、つらい時には決して「大丈夫」などとは云わない。
 気遣いが足りない、自分本位だと批判されても、泣き顔を抑え込んで作り笑して誤魔化すような真似はしたくない。

 そんなあたしを認めてくれる「誰か」は、暖かくて優しくて、心の広い人間だと思う。
 こんなあたしが認めている「誰か」は、強くて柔らかくて、いつもあたしを微笑ませてくれる。
続きを読む
[2009/05/25 21:14] | 随筆―smoking room | コメント(6) |
★バトン貰ってきました★
初バトン貰ってきちゃいました^^*←不眠ゆえ…
e_fyuさんの所からです。多少ルールは曲げさせていただきます(笑)。


自己紹介バトン
3日7日以内に書く
・嘘偽りなく
・アンカー禁止
・回した人はちゃんとその人がやったかどうか見に行く
・書いてない人には罰ゲーム


◆回す人5人
・ペカリさん
・柳さん
・柊さん
・えめるさん
・樹理亜さん
(ああもっと回したい…←オニ)


◆あなたの名前
百瀬 遊 (ももせ ゆう)
ちなみに『百瀬』って苗字は長野県にしか存在しないんだそうです。
(引っ越しとかで全国にちらほらいらっしゃるみたいですが…)


◆呼ばれ方
モンセ、遊ちゃん、遊さん、ゆーゆー

◆あなたの年齢
こんなひ弱な娘が29歳になりました^^*おかげさまっ★

◆好きなもの
石(鉱物)、花、ナイフ、ピアス、タトゥ、たばこ

◆今現在 恋人は?
えっ…と、どなたをピックアップすれば宜しいかしら(笑)?

◆好きなタイプ
・男性なら⇒長髪が似合い、背が高く(百瀬が170なので185は欲しい所)、洋顔で綺麗な人。
髪は黒、眼は緑がかった茶色、年上、見た目はそんな感じ。
・女性なら⇒やはり長髪が好き。背は低く(大概自分より低いが)、年齢問わず少女っぽさの残る可愛らしい人。
髪は薄茶のウェーブが好き、眼も薄茶がヨイ、年下、見た目はそんな感じ
・中身は不屈の精神持ってる人。自分が原因のケンカですぐに謝ってくれる人。
・手(もしくは頭脳)に職を持っていて、その事に誇りを持っている人。
・器用で気配り上手で、男性なら女の子の扱いに慣れている人。


◆嫌いなタイプ
酒乱、いつまでも中学生並みのエロトークを喜ぶオッサン。
競馬・パチンコ・ゴルフが趣味の人。
ハケン切りで泣き寝入る人、ネットカフェ難民。(厳しすぎ?でも受け付けられない。。。)
『痩せた~い。』と云いながら鞄にお菓子を常備している女子。


◆好きな映画
(ちょっとe_fyuさんとかぶります。)
・ヴィスコンティ監督作品 (神です)
・ネイキッド・タンゴ (耽美&バイオレンス大好き)
・ベティ・ブルー (すごく共感)
・俺たちに明日はない (かっこいい)
・レザボア・ドッグス (これまたかっこいい)
・ロックストック・トゥー・スモーキングバレルス (展開がいい)
・スナッチ (これも展開早くて良し)
・トレインスポッティング (大好きユアン)
・パルプフィクション (イカレ具合が最高)
・17歳のカルテ (アンジーの演技に泣く)
・トゥームレイダー (見どころはアンジーのみ)
・レオン (究極の乙女ロマンですな)
・アメリ (雰囲気が似てると言われたり…オドレイ・トトゥではなくアメリに)
・ナチュラル・ボーン・キラーズ (こういう親が欲しかったり)
・ストレンジ・デイズ (見どころはジュリエット・ルイスのみ)
……止まらないですね。映画を語らせると長いです。映画音楽語っても長いです。
「ニューシネマパラダイス」と「宮崎駿作品」の音楽はいつも涙腺ゆるみます。


◆好きな音楽
雑食です。カンチガイバンドやネジゆるんだガキんちょのお遊戯以外なら何でも。
圧倒的に洋楽が多いです。最近聴いているのは、
・邦楽⇒強いて挙げればRADWIMPS、フルカワミキ、チャットモンチー、十年前の椎名林檎など。
・洋楽は基本へヴィローテーション。
 zilch, Fiona Apple, Bjork, sonic youth,初期のMarilyn Mansonなど。

最終的にはショパンやらベートーヴェンに落ち着くんだけれど。
ミッシャ・マイスキーのチェロでまた号泣。


◆送り主を色にしたら?
e_fyuさんの色…う~ん。エクリュ。
未加工、未染色、未漂白の布の色。
しっとり落ち着いたあらいたてのベッドカバーみたいな柔らかいエクリュ。


◆回す人を色にしたら?
・ペカリさん⇒バーガンディ。良くねかせたブルゴーニュ・ワインの色。
・柳さん⇒タンジャリン。モロッコの港町タンジール産のオレンジの色。
・柊さん⇒フォリッジ・グリーン。落葉樹林の下から梢を見上げた時の色。
・えめるさん⇒コーラル・ピンク。ちょっと赤みがかった、オレンジとピンクの中間。珊瑚色。
・樹理亜さん⇒ウルトラマリン、またはラファエル。宝石の瑠璃を溶いた色。


◆好きな食べ物
今の気分では、ニョッキ・ゴルゴンゾーラ。
(夫がイタリアン料理人なので…←自分で作れ


◆それぞれの罰ゲーム
おもしろそうだなと思う方はやってみてくださいませり。
次のお題どちらかで何か作品を作ってください。
もちろん両方でも全然かまいません。

<お題その1>
・そのとき、ふと僕は思った(悲劇バージョン)
・そのとき、ふと僕は思った(お笑いバージョン)
※どっちかだけでも良いんですけど、対だからおもしろいんじゃないかなぁと
↑これはライフワークで書いてるからなぁ…

<お題その2>
・自分が考える最もエロな事(R18バッチ来い!!)

↑私にこれ書かせたらすんごい事になるよ。
[2009/05/24 05:26] | ブログ | コメント(6) |
*ミヤコワスレ*
 いつかまた、何処かで会えるような気がしていた。
 約束も何も無く、またね、という曖昧な別れの言葉も無く、あたしたちは手を振って別々の道へ進んだ。
 お互いを愛するあまりに、個々の進むべき道を見失わないように。

 互いの野望を捨てて、二人で安寧に生きるのも悪くなかった。
 それでも互いの夢をそれぞれ叶えるためには、別々の道を歩むしかなかった。
 手を伸ばせば掴めそうな穏やかで平穏な暮らしよりも、土砂降りの嵐の中を孤独に進む事を選んだ。
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[2009/05/23 21:53] | 小説―midium | コメント(6) |
*覚悟セヨ*
 今にも雨が降り出しそうな曇り空の隙間から、光がひとすじ、スポットライトのように射している。
 丸で天国への梯子のように、地上の一部を照らす。

 今日、今、この時、誰かが何処かで終わりを迎える。
 今日、今、この時、誰かが何処かで始まりを迎える。

 そんな当たり前の出来事は、今まであたしの心に響いた事は無かったし、何も意識しないで通り過ぎる事が出来た。
 自分の体にガタが来ている事はわかっている。
 それが、今まで好き勝手やってきたツケなのか、それとも単に運が悪かったせいなのかはわからない。
 それでも、考えずにはいられない。
 もう少しマシな生き方をしてくれば、こんな果てしない荊の道を歩む事も無かったのかもしれないと。

 駅から少し歩いた場所にあるシティホールに向かう道には毎日違う名前の書いてある黒枠の案内看板が立っているし、あたしがその場に花を納めに行く事だって珍しくは無い。
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[2009/05/20 01:18] | 小説―light | コメント(8) |
●メンテナンス●
夕陽
 私の体には便利な機能が二つ付いている。
 消去ボタンと、モノを書く機能だ。
 故障してしまった甲状腺の機能は、現在の科学では修理不可能らしい。
 それでもなぜか、体中のブレーカーが落ちて非常用電源に切り替わっても、消去ボタンとモノを書く機能は稼働している。

 動けない時は、ろくでもない思い出や嫌な出来事がふと頭をよぎる。
 よぎるだけならいいのだけれど、それが頭脳にしっかりと固定されて増殖していく。
 そんな時、私は自分の中の消去ボタンを押す。時々、間違って消してはいけない記憶も消してしまっているかもしれないけれど。
 それでもウィルスに蝕まれるよりはましかもしれない。

 モノを書く機能は、差し詰めプリンターのようなもので、今のように頭が多少働かなくてもその時その時の気持ちをプリントアウトしてくれる。
 だけど、苦しいとかつらいとか痛いとか、何で自分がこんな目に、なんて事は書かない。
 書いたって無駄だから。みんなそれぞれ苦しみを背負ってるから。
 私だけがつらいわけじゃないから。
 嘆きだけ書き殴ってばらまくなんて、只の暴力だ。

 薬を飲んで、注射を打って体のメンテナンスをし、
 消去ボタンとモノカキで心のメンテナンスをする。
 私はちょっとずつ元気になって行く。ブレーカーがひとつずつ上がって行く。
[2009/05/19 22:00] | ブログ | コメント(4) |
●療養中です、すみません。。。●
みなさんお久しぶりです^^

しばらく更新せずにすみませんでした。

一週間くらい前に、持病の慢性甲状腺炎が悪化してしまい、療養中です^^;
年中行事とはいえ、やっぱりつらいなぁ。。。仕事で無理をしすぎたんだろうか??
自分の免疫細胞が健康な細胞を攻撃してしまうので、今は外出も出来ないし…。

今の所、治療方法も無い病気なので、薬のんで我慢の日々。

PCの画面見るだけでめまいがしてしまう状態から、何とか持ち直してきました。

メール、コメント下さった皆様どうもありがとうございます。
ゆっくり返信してもよろしいでしょうか^^;

とりあえず、ちょっとだけお休みをいただきます。
すぐ元気になってまた小説書き始めます。宜しくお願いします^^*
御心配おかけしてすみませんでした。。。
[2009/05/18 23:50] | ブログ | コメント(12) |
*ヒマワリ*
 時々あたしは意味も無く眼帯をつける。教室の左側にいる、タカノの姿が見えないように、左目をふさぐ。 
 好きな男に振り回されて、自分を見失いそうだ。
 先週の日曜日は、一緒に映画を見に行った。一昨日は、二人で授業をさぼってタカノの自転車の後ろに乗って、諏訪湖の周りをぐるぐる走り回った。
 それなのに、付き合おう、という言葉が彼の口から出てくることは無い。
 周りには、あたしたちは付き合っているものだと思われている。
 こういう関係はもどかしくて疲れる。
 それでもあたしはタカノの事が好きで、授業中でも部活中でもついつい彼の姿を目で追ってしまう。
続きを読む
[2009/05/12 01:20] | 小説―midium | コメント(9) |
*夏の日*
 もうじき、夏がやってくる。茹だるような暑さと、肌にまとわりつく湿気。肌を刺す強い太陽の光と、生温い風。
 そんな暑苦しい夏でさえ謳歌していた頃があった。
 あの頃は何でも楽しい事ばかりで、孤独や絶望を知る事も無かった。
 好きな物や好きな人に囲まれて、何も考えずに無邪気に笑っていたあの頃を思い出すと、それはまるで遠い遠い過去の出来事のような気がする。


 『あたしは色々と知り過ぎてしまったのかもしれない。』
 少し沈んだあたしがそう呟くと、彼女は笑って、
 『まだまだだよ。ユウちゃんの世界はこれから、もっともっと広がって行く。良い方にも、悪い方にも。』
 と、答えてくれた。
 その人は、もう何処にも居ない。 
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[2009/05/11 00:39] | 小説―midium | コメント(17) |
●文字へのこだわり●
今晩和。やっと「母の日の戦い」から解放されました。。。
(本職:花屋)
今年はGW明けから日曜まであまり間が無かったので、駆け込みのお客さんが多くて困りました^^;
それでも、何とか乗り切る事が出来ました。お疲れ様です。

さて。話は変わりますが、私が小説を書く上でこだわっている事があります。
それは、「言う」を「云う」と表記する事、「私」を「あたし」と表記する事です。
理由は…単なる好みなのですが(笑)、敢えて云うと
「言」ににんべんをつけると「信」、「云」ににんべんをつけると「伝」になります。
物語りとして書く以上は「云」のほうが相応しいかと思いまして…。
「私」を「あたし」と書くのも、漢字へのこだわりと、読み手に与える軽さを考えています。

************************************

ところで、百瀬の小説の読者様であるペカペカリさんのHPで、
素晴らしい紹介記事をいただきました。来てみてよかった/芸術としての物語
丁寧な記事を、本当にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。
[2009/05/10 21:11] | ブログ | コメント(8) |
●出社拒否●
…してみたいw
でも、店長は私がいなかったら困るだろうな~と渋々出勤。
明日が母の日本番、だけど今日実労10時間。
休憩なし。

明日は朝一で配達3軒。めんどくさいです。
行きたくない。。。家で小説書いていたい。。。
[2009/05/09 23:30] | ブログ | コメント(6) |
*ゲッカビジン*
 胸の中がざわざわする。なんだか、とても落ち着かない。
 こんな静かな夜の中で、あたしは自分が闇に溶けてしまいそうで怖い。

 外へ出て煙草に火を点け、ふっと煙を吐いたその先には、満天の星が輝いていた。
 柔らかい草と土を踏みしめながら、あたしは星屑の降り注ぐ夜空の下を歩く。
 彼は、今頃もう眠っているだろうか。
 それとも、あたしと同じように星空の下で何かを想っているのだろうか。
 それとも、他の誰かに腕枕をして甘い台詞でも吐いているのだろうか。
続きを読む
[2009/05/07 16:39] | 小説―midium | コメント(8) |
●帰ってきました●
みなさまただいま。
乗車率120%のシンカンセンからペっと放り出された東京よただいま。
はぁ、おちつく。
実家とは云えどなにかと気を遣うもので(一人で運転してる時が一番落ち着く)、
気疲れ体も疲れての帰宅です。

そして…仕事が明日からになった~(涙)。

百瀬『何か変更ありますか?』
店長『あ、明日から来て。11時でいいから。』
百瀬『他に頼める人いないんですか?』
店長『おまえしかいない。。。頼むよ。。。(←策士)』

その殺し文句ひとつで忠犬ハチコーになるワタクシ。何てばかなんでしょう。
長野では疲れた疲れた、本当に疲れた。
明日から母の日まで全力疾走。
小説はちょとお休み。
[2009/05/06 22:24] | ブログ | コメント(4) |
*無音のカノン*
 風呂場の脱衣所に入ったあたしが最初にする事は、大切な「耳」を外す事だ。
 車一台が買える値段のその「耳」を、あたしは戸棚の上の、水に濡れない場所に置く。


 「耳」を外した瞬間に、全ての音は奪われる。

 「耳」を置いた時のことん、という二つの音。
 お風呂に入るために服を脱ぐ時の衣擦れの音や、髪をとかすブラシの音。
 何も聴こえない。

 浴室の扉を開く時、鳴っている筈の扉を開ける音。
 少し濡れた床にひたひたとつく足が立てる水音。
 風呂蓋を開ける時の、がらがら、という派手な音。
続きを読む
[2009/05/05 00:03] | 小説―midium | コメント(2) |
●おばあちゃんはお姫様●
ニュースでやっていた話題。

『・・・・・・・**市内で男性が、刃物を持った男に、金はないか、と云われ・・・・・・・』

祖母:『強盗が、金はないか、って云ったのかぃ?』
ユウ:『うん。それがどしたの?』
祖母:『金を出せ、じゃなくて、金はないか、って訊いたのかぃ。』
ユウ:『うん、だから?』

祖母:『じゃ、金がない、って答えたらどうなるんだろうねぇ…?(超真剣)』

……いつまでもお姫様のように無邪気なおばあちゃん、長生きの秘訣はそこか。。。
[2009/05/04 20:35] | ブログ | コメント(8) |
*涙*
 ―――大丈夫、あたしはきっと歩いて行ける。


 どうあがいても、駄目なものは駄目。無理なものは無理。
 割れてしまった鏡は、二度と元に戻らない。

 あたしの利き手は左だ。けれど、ある日突然、その左手が動かなくなった。
 何の前触れも無く、突然硬直した左手は、数分間感覚が無かった。
 『身体的には何の問題もありません。心因性のものでしょうね。』
 駆け込んだ病院の医師はあたしの左手や腕、肩を検査してそう云った。

 病院からの帰り道、あたしは自分なりに考えてみる。
 多分、この左手はあたし自身を傷つけすぎたのだ。そして、傷つけられた身体がきっと拒否反応を起こしたのだ。
 ―――もうこれ以上、あたしを傷つけないで、と。
続きを読む
[2009/05/04 00:27] | 小説―midium | コメント(6) |
*アンチ・思想*
 あたしは物事を深く考えた事が無い。ただ感じるのだ。
 だから他人の主張や哲学と云うものが苦手で、そういうものを記した本を手に取った事が無い。
 モノを書く人間が何を云う、と云う意見はもっともだけれど、あたしは何も考えていない。ただ感じた事に、少ない手持ちの語彙をひっつけているだけだ。

 ―――だから、あたしの思想とやらに賛同するなんて無駄なんだよ。
 あたしが幾らそう諭しても、あなたは聞く耳を持たない。
続きを読む
[2009/05/03 21:50] | 小説―light | コメント(2) |
●長野に行ってきます●
 何て目まぐるしい日々なんでしょう。。。それでも明日、長野に帰郷する私でございます。
 理由は、GWを利用して祖母(名古屋在住)が実家に遊びに来ているから。
 もうじき齢80の祖母に、会える時は会っておきたくて、時間を作りました。

 と、云う訳で、またネタ仕入れてきます☆
 (一昨日の浦賀~横須賀~観音埼旅行レポはどうなる・笑)

 6日には帰ってくる予定です。そして8日から『花屋モンセ・母の日の戦い』が始まります(涙)。
 体がもたない。。。鍛えなければ!!
[2009/05/03 01:45] | ブログ | コメント(8) |
*ホウセンカ*
 錆に浸食された螺旋階段を上る。人が二人通ったら抜け落ちてしまいそうな脆い階段の上に、彼女の部屋はあった。
 二〇一号室。あたしは白いペンキで塗られた木製のドアを叩く。インターフォンはついていない。
 少しして、真鍮のドアノブが回り、扉が開いた。出てきた彼女は寝起きらしく、髪はぼさぼさで化粧もしていない。

 『ごめんね。昨日呑み過ぎて寝過ごしちゃった。シャワー浴びてきてもいい?』
 彼女はそう云ってバスルームへ向かった。あたしは雑然と積まれた本の中からヘルムート・ニュートンの写真集を引っ張り出してぱらぱらとめくる。

 彼女がこの部屋に住みだしたのは一年前の事だ。けれど、必要最低限の生活用品と本以外には何も無い。
 あたしの部屋にあるような、ぬいぐるみや宝石箱―――いわゆる雑貨と云う物が何一つないのだ。
 その理由を彼女はこう語る。
 『だってもし、あたしが死んじゃったら片付ける人が困るでしょう。』
 それはもっともな意見で、あたしも父親が突然死した時に、彼が散らかした部屋を片付けるのにずいぶん苦労した。
 けれど、まだ若い彼女がそんな事を云うのは早すぎるような気がする。
続きを読む
[2009/05/02 00:03] | 小説―midium | コメント(4) |
●小旅行(猿島篇)●
皆様こんにちわ^^日帰りで済む旅行に泊まりがけで行ってきた暇人です(笑)。
一日目は浦賀・横須賀散策、二日目は三笠桟橋から猿島、観音埼へ。
今回は早速猿島レポートです。
横須賀090429 051-1
猿島へ上陸した二人。おしゃれも気にせず、日焼け対策万全です。そのくらい日差しが強かった。
周りがたったの1.6㎞の小さな島は要塞島で、なにやら怪しげなにおいが。。。
横須賀090429 056-1
自然は多いんだけど、弾薬庫やら砲台跡がやたら多くて、それでも緑は逞しいものでトンネルや壁面に蔓や根を張り巡らせていました。それがとても綺麗。
横須賀090429 071-1
展望台から。後ろに見えるのは横須賀の街。たった海抜36m地点でへばってしまい、日焼け止めに巻いてきたストールもアームバンドもパーカーも『暑い!!』と外し出す始末。。。
おかげですっかり日焼けしてしまいました。。。そろそろお肌に無茶はいけないお年頃なんだけどなぁ。。。

毛虫もいっぱいいました。もうちょっと来るのを遅らせれば綺麗な蝶がたくさん見られたかもしれません。写真は、アサギマダラ。
横須賀090429 076-1
浜辺では色とりどりの藻が打ち上げられていました。東京湾でも、結構綺麗なもんですね。
こういうの好きです。
横須賀090429 078-1
島の中はいたる所に弾薬庫やトンネル、砲台跡が残っていたので、イメージとかけ離れた世界ですた。。。
だから、浜辺に出て岩にぼんやり座ったり貝殻やガラスなんかを拾っていた時間が結構長かったですね。
横須賀090429 086-1
そして島を二時間散策した後、フェリーで観音埼へ。
なかなか可愛らしい客船でした。

続きはまた後日★お楽しみに^^
[2009/05/01 13:38] | ブログ | コメント(6) |
*半分の心臓*
 駅のホームを歩いていて、突然息がつまりそうな孤独感を覚えた。
 それはそれは切なくて、あたしは唇を噛みながら孤独感を振り払おうとポータブルのヴォリュームを上げた。
 だけど流れてくる音楽は虚しさを募らせるだけで、雑踏に紛れ込んでしまったあたしはこんな時は何をしても無駄な事はわかっていた。
 理由も無くやってくる、不安。孤独。焦燥感。
 そんなものに苛まれているほどあたしの人生ヒマじゃないよ、って云いたい。
 でもそれは単なる強がりだ。
 あたしは誰かに抱きしめて欲しくてたまらなかった。
 誰か、と云うよりも、大好きな彼に縋りついて頭を撫でて欲しかった。

続きを読む
[2009/05/01 07:11] | 小説―light | コメント(0) |
*ガラスのかけら*
 波打ち際に打ち上げられた、ガラス瓶のかけらを集めるのが好きだ。
 それはヒトが作ったものなのに、壊れて、海に沈み、長い時間をかけて砂に削られて丸くなる。
 不透明で色鮮やかなそのかけらは、宝石のように砂浜に残されている。

 あたしは迷っていた。
 このまま自分の進みたい方向へと、自由気儘に舵を取っても良いのだろうか。
 それ以前に、あたしが目指すものは一体何だろう。
 人は生まれた瞬間に死へのカウントダウンを始める。
 それでは、何かを達成したとしてもそれは単なる通過点で、本当に目指すものは『死』そのものなのではなかろうか、と。

 あたしは今でこそ生きていたいと願うけれど、ほんの少し前までは、死にたくないけれど生きていたくなかった。
 あたしも長い年月をかけて砂に削られ、鋭さを失ったガラス片のように丸くなってしまったのだろうか。 
続きを読む
[2009/05/01 02:01] | 小説―light | コメント(6) |
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*My Blue Heaven*


私の記憶の中から、思い出せる限りの事を『小説・文学』カテゴリに。   私の現在を、『ブログ』カテゴリに。

プロフィール

遊

Author:遊
Name:百瀬 遊(Yu Momose)
Birthday:01/28
Blood type: B
Sex:F

●がタイトルにつく場合ブログ、
*がタイトルにつく場合が小説です。

◆初期小説は、書き下ろしのノンフィクションを載せています。
※カテゴリ別に読んで頂ければ、多少なりわかりやすく表示されると思います。
※表記の多い、自傷、ドラッグ、売春はすでに卒業しています。
ドラッグと売春は犯罪ですので、(今更ですが)やっちゃダメな事です。
自傷は犯罪じゃないみたいですが、周りの人が痛いのであまりお勧めできません。
◆09年8月以降、フィクションを増やしていく予定です。
ノンフィクションの場合は題名に表記します。

※著作権・肖像権の侵害、あるいは転載などは禁止とさせていただきますので、よろしくお願いします。

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